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古民家ライフ株式会社は2020年11月、未来に向けて山形市に約1500坪の土地を取得しました。
購入したのは耕作放棄地。ご近所の農家の方も年に数回草刈りをするのが精一杯で、一部は放置されていた土地です。
とは言え、農家の方からすれば、先祖代々受け継いだ土地を他人に渡すのには大きな決断が必要だったでしょう。ですがこの土地に来て活動する私たちの活動を見てくださっていたようで、話を持ち掛けたら快く譲って下さいました。有難い事です。
私が古民家ライフを始めたのは、環境保護に興味があったからです。
「環境に負荷を与えない建物は何か?」と考えていた時に偶然出会った、一枚の写真。(詳細はプロフィールをご覧ください)
古民家の部材は近くの山で採取できる材料を使い、建て替えられるたびにリサイクルして使われています。屋根は茅やヨシで出来ていて、屋根の手入れで出た茅やヨシはそのまま畑の肥料となります。
昔から、人々は山に入って枝を取り、薪を拾い、草を刈り、山菜を採り、川で魚を釣り、花や紅葉を愛で、生活の糧を得ると同時に潤いも求めてきました。
今でこそやっとSDGs等の活動が拡がってきましたが、日本人はもともと、このように暮らしの中に循環を取り入れ、持続可能な社会を築いていたのです。
古民家ライフでは、ご近所の方々から譲り受けたこの大切な土地を使い、里山を復活して伝承していきたいと思っています。
里山はヤマ(神々のおわすところ)、ノラ(畑や平らな部分)、ムラ(人間が住んでいるところ)で構成されていて、人間と自然と多種多様な生物が共存し循環していました。私はこの里山こそが、日本人の目指す持続可能な社会に近いと考えています。
衣食住は暮らしの基本です。
偶然にも、この購入した敷地内には山があり、渓谷があり、渓流が流れています。里山に必要な材料がすべて揃っています。
今まで使われていなかった耕作地が、これからは生業としての大工の作業場、暮らしの道具を扱うshop、糀を原料としたcaféと、衣食住のそろった里山として復活する。
そして、家造りを基本としながら、この里山を通して日本人の循環型社会、文化、自然環境を改めて見つめなおす場所を愉しくつくる。
大切な環境を次世代につなぐ活動を啓蒙していくのが、我々の使命だと考えています。