2019.05.01
マイタウンあさひ5月号に寄稿しました。
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令和元年おめでとうございます。
平成最後の日4月30日と令和最初の日5月1日は仕事で東京におりました。
偶然にも半蔵門のホテルに宿泊しておりましたので、天皇を拝する事が出来、たった一瞬の出来事でしたが、これからの良き時代を願わずにはいられませんでした。
この号が発行される頃には初夏を感じている事でしょう。
まだまだ淡い色の野山も一斉に色づき始めます。それをきれいだなぁと思う自分が居ます。
桜の花見に代表されるように、移ろいゆく一瞬の光景をなぜ日本人は美しいと思うのでしょうか?
私は山形古事記塾のスタッフとして今野華都子先生から古事記を習うようになって7年ほどになります。
日本人としての在り方や考え方や、神社に祀ってある神様の事などまだまだではありますが、少しずつ理解できるようになってきました。
先日の古事記の勉強会で今野先生からこのようなことを言われました。
日本人が何を美しいと思うかわかりますか?
それは同じものではない事、この世に全く同じ時間、同じ風景というのはありませんよね。
2つとして同じものはないこと。「違うということ
日本人が思う美しさということです。
家造りも同じことが言えると思いました。
自然界に同じものは2つとしてありません。大工をはじめ職人の手仕事もその時々で全く同じものは出来ないのです。それは手作りのモノ全てに当てはまります。
そして自然素材に関して言えば、時間が経てば経つほど味わいが増してきます。
住まいながらいつも違う表情を感じる事が出来ます。
新天皇を拝し、また新しい令和の時代と共に、時間が経てば経つほど美しいと思えるような住まいを造って行きたいと心に誓いました。